スヌーズボタンは「人生の敗北ボタン」?朝の「あと5分」をやめるだけで、なぜ自信が湧いてくるのか

はじめに:毎朝繰り返される、指先の「小さな裏切り」
こんばんは、睡眠コーチの角谷リョウです。
朝、目覚ましの音が鳴り響く。 意識はまだ夢の中。
布団は温かく、外の世界はあまりに遠い。 そして、無意識のうちに指が動く。
「あと、5分だけ……」
スヌーズボタンを押した瞬間の、あの安堵感。
まるで世界が「いいよ、もう少し休んで」と許してくれたような甘い時間。 わかります。
僕もかつては、スヌーズ機能のヘビーユーザーでしたから。
でも、もしそのボタンが、あなたの休息を深めるどころか、「今日のあなたの可能性」を少しずつ削り取っているとしたら?
今日は、多くの成功者がスヌーズを使わない本当の理由と、朝一番に自分に勝つための「誇り」の話をさせてください。
「あと5分」は、脳にとっての拷問だった
「二度寝は幸せ」と思われがちですが、実は体の中では大混乱が起きています。
アラームで一度叩き起こされ、心拍数が上がり、体は「よし、動くぞ!(交感神経)」と準備を始めます。
なのに、スヌーズを押してまた眠ることで、「あ、やっぱり休みます(副交感神経)」とブレーキを踏む。
アクセルとブレーキを数分おきに踏み変えるようなものです。
これを繰り返すと、自律神経はパニックを起こし、「睡眠慣性(スリープ・イナーシア)」と呼ばれる強烈なダルさを生み出します。
通常なら15分ほどで消える寝起きのダルさが、スヌーズを使った日は午前中いっぱい、最悪の場合は2時間以上も続いてしまうこともあります。
つまり、「あと5分」の快楽の代償として、あなたは「午前中のパフォーマンス全て」を差し出しているようなものなのです。

スヌーズを使わない人は、なぜ「仕事ができる」のか
僕がこれまで見てきた経営者やトップアスリートなど、いわゆる「成果を出す人」の中に、スヌーズ機能を使っている人はほとんどいません。
彼らは意志が鋼のように強いからでしょうか? いいえ、違います。
彼らは知っているのです。「一度で起きることが、今日一日の主導権を握る鍵だ」ということを。
スヌーズを押す行為は、自分自身に対して「起きるという約束を守れなかった」という、小さな敗北宣言をすることに他なりません。
朝一番から「自分との約束を破る」ことから始めてしまえば、その日の自己肯定感はどうしても下がってしまいます。
逆に、アラーム一発で布団を跳ね除けた時。 そこにあるのは、「自分に勝った」という静かな勝利感です。
誰に見られているわけでもないけれど、「よし、私は今日、自分で決めた通りにスタートできた」という感覚。
この「自己効力感」こそが、彼らを突き動かすガソリンなのです。
自分だけの「静かな誇り」を手に入れる
スヌーズをやめることは、単なる睡眠テクニックではありません。
「自分の人生のハンドルを、自分の手に取り戻す」ための儀式です。
想像してみてください。 一回のアラームで、パッと起き上がり、カーテンを開ける。
まだ少し眠いかもしれない。でも、頭の芯は驚くほどクリアで、「さあ、今日は何をしようか」という前向きな気持ちが湧いてくる。
その時感じるのは、根拠のない希望ではありません。
「朝から自分に勝てた」という実績が生み出す、確かな自信です。
誰にも褒められないかもしれません。 でも、あなただけは知っている。
「今日の私は、逃げなかった」と。 その誇らしさは、ちょっとクセになる快感ですよ。
明日の朝、一発で起きるための小さなコツ
とはいえ、いきなり気合だけで起きるのは大変です。少しだけ工夫をしましょう。
- アラームを「ギリギリの時間」にセットする: 「7時に起きたいから6時半にセットしてスヌーズしよう」はやめましょう。
最初から7時にセットして、「この一回を逃したら遅刻する」という背水の陣を敷く方が、脳は覚醒します。 - 「光」を味方につける: 遮光カーテンを少し開けて寝るか、光で起こしてくれる目覚まし時計を使いましょう。
音ではなく光で起きると、セロトニンが出て目覚めが爽やかになります。 - 立ち上がって止める: スマホを枕元ではなく、歩かないと届かない場所に置くのも有効です。
おわりに:明日の朝、勝利を掴みに行こう
「あと5分」の甘い誘惑に負けるのは、今日で終わりにしませんか?
明日の朝、スマホが鳴ったら、それはゴングの音です。 スヌーズボタンという敗北を選ばず、一発で起き上がるという勝利を選んでください。
その勝利の積み重ねが、やがてあなたの人生を、思った通りの場所へ連れて行ってくれるはずです。
さあ、明日はどんな朝にしますか? 素晴らしい目覚めを。
