真夜中のポチり、ちょっと待った!眠れぬ夜に「要らないモノ」を買ってしまう脳のバグを防ぐ方法

はじめに:深夜0時、「これ買ったら人生変わる」という勘違い

こんばんは、睡眠コーチの角谷リョウです。

夜中、ふと目が覚めてスマホを手に取る。
SNSや動画サイトを見ているうちに、広告で流れてきた美顔器や健康食品が、無性に輝いて見える。

「これさえあれば、私の肌は蘇るかも」 「このサプリで、長年の疲れが消えるかも」

そう思い込んで「購入する」ボタンを押してしまった経験、ありませんか? そして翌朝、「なんでこんな高いもの……」と青ざめる。

もし心当たりがあるなら、安心してください。
それはあなたの意志が弱いからではありません。 深夜の脳みそが、ある「エラー」を起こしているせいなのです。

今日は、あなたの財布と睡眠を守るために、夜の買い物の正体についてお話しします。

理性が眠り、欲望が暴れ出す時間帯

私たちの脳には、「理性(前頭前皮質)」と「欲望(大脳辺縁系)」という二人の住人がいます。

昼間は、理性が「それは本当に必要?」と冷静に判断してくれます。
しかし、夜も更けてくると、理性の住人は「もう疲れたから寝るわ」と退勤してしまいます。

するとどうなるか? 欲望の住人が、ここぞとばかりにパーティーを始めるのです。
「買っちゃえ! 今すぐ買っちゃえ! ドーパミン出そうぜ!」と。

特に睡眠不足の脳は、報酬(快楽)に対して異常に敏感になります。
だから、昼間なら絶対に見向きもしないような高額商品でも、「これこそが私の救世主だ!」という根拠のない確信を持ってポチってしまうのです。

深夜の通販番組が「健康」を売る理由

テレビショッピングの売上が最も跳ね上がるのは、実は深夜0時から3時だと言われています。
売れるのは、決まって「健康食品」や「美容機器」。

これには、ちょっと切ない理由があります。 夜遅くまで働き、ようやく一人になった深夜。
ふと訪れるのは「孤独」と「不安」です。
「最近、体力が落ちたな」「肌が荒れてるな」……そんな自己反省の時間に、テレビの中の明るい声が「これがあれば大丈夫!」と語りかけてくる。

それは単なる商品の購入ではなく、「不安の解消」と「つながり」を買っている行為なのかもしれません。
私たちは、モノが欲しいのではなく、「希望」が欲しいのです。

「朝までカゴに入れておく」勇気を

でも、残念ながらその希望の多くは、翌朝には「後悔」に変わります。
届いた段ボールを見て、「またやっちゃった」と落ち込むのは、精神衛生上も良くありません。

だから、僕からの提案は一つだけ。 「欲しいと思ったら、カゴに入れて朝まで寝かせる」

これだけでいいんです。 もし本当に必要なものなら、理性が戻った朝に見ても「うん、必要だ」と思えるはず。
逆に、朝見て「え、なんでこれが欲しかったの?」と思ったら、それは脳のバグだった証拠。そっと削除すればいいだけです。

それでも、たまには「バグる夜」があってもいい

ここまで止めておいてなんですが、最後に少しだけ本音を言わせてください。

たまには、夜中の勢いで買っちゃうのも、悪くないと思うんです。
誰にも邪魔されない、自分だけの静かな夜。
そこで買ったお気に入りの本や、ちょっといい入浴剤が、「自分を甘やかしてあげた証」になることもあります。

人生には、効率や正しさだけじゃ測れない「無駄な彩り」も必要です。
あーあ、買っちゃった」と苦笑いできるくらいの買い物なら、それはそれで可愛い思い出。

ただし、「睡眠時間を削ってまで商品を探す」のはNGです。 それだけは、未来のあなたの健康を確実に奪いますから。

おわりに:買い物は、理性の目覚めた朝に

今夜もし、何かが欲しくなったら。 「よし、これは朝の私へのプレゼン案件にしよう」とカゴに入れて、スマホを置いてください。

そして、ぐっすり眠りましょう。 一番の美容液も、一番の健康食品も、実は「睡眠」なんですから。

おやすみなさい。

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