疲労回復の新常識:「出す」「休む」「充電する」の三段階メソッド

最近ようやくブログ更新が苦にならなくなってきた睡眠コーチのリョウです!

「疲れた…でも寝てもスッキリしない」

こんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか?
実はそれ、**“疲労回復の順番”**が間違っているのかもしれません。

本記事では、ただ休むだけでは回復しきれない“本質的な疲労回復法”を、三段階のメソッドとしてご紹介します。
それが──

「疲労を出す」→「休む」→「充電する」

です。この三つのステップが揃ってこそ、脳も体も、心もフルチャージされた状態になるのです。


ステップ1:まず「疲労を出す」ことから始めよう

多くの人は、「疲れたら休む」しか選択肢がありません。
でも、実は**“疲労そのものを出す”**ことが、真っ先に必要なのです。

例えるなら、泥水が入ったペットボトルをそのまま冷蔵庫に入れても、きれいな水には戻りません。
まずは不要なもの=老廃物や疲労物質、情報のゴミ、ストレスホルモンなどを、しっかり出す必要があります。

・軽い運動(アクティブレスト)で血流を促進
・汗をかいてアンモニアなどを排出
・深呼吸で自律神経の滞りを整える
・情報デトックス(デジタル断食など)で脳の過活動を沈める

こうして体と脳の“下ごしらえ”が終わったら、次のステップへ。


ステップ2:「完全に休む」で自律神経の深部を緩める

ゴミを出した後は、いよいよ本格的に“休む”時間です。
ただしここでの「休む」は、ぼーっとスマホを見ることではありません。

・深い呼吸とともに行う瞑想
・感覚をオフにするセンサリーデトックス
・静かな音楽とアイマスクでの仮眠
・消化を休ませる軽めの断食(ファスティング)

など、五感・内臓・思考をしっかりと休めることが重要です。

この段階でようやく、疲労の“根っこ”に手が届きます。
そして、体は**「何かを受け取る準備」**を始めるのです。


ステップ3:「充電する」でエネルギーがみなぎる体に

ここまでの「出す→休む」ができて、いよいよ最後のステップ。

それが**「充電する」**です。

多くの人が、最初から“栄養ドリンク”や“サプリ”で元気になろうとしますが、
それは「泥だらけの土地に種をまく」ようなもの。吸収されないばかりか、逆に毒になることすらあるのです。

●充電のカギは3つの原則

① 必要以上の栄養は逆効果

たとえば、ビタミンCを摂りすぎると下痢を起こす。鉄を摂りすぎれば肝臓に負担がかかる──
こうした“オーバー栄養”は、疲労回復どころか健康を損ねることすらあるのです。

② 栄養は“チーム”で働く

「この栄養だけ摂れば大丈夫」という考え方はNG。
マグネシウムとカルシウム、ビタミンDと鉄、亜鉛と銅──
体内では複数の栄養素が絶妙なバランスで作用しています。

③ ホルモンは“交互”に出すのが正解

アドレナリンばかり出ていても、セロトニンがなければ落ち着かず眠れない。
逆に、リラックスホルモンばかり優位でも、活動へのやる気が起きません。
重要なのは、切り替えのリズムなのです。


自分に足りないものを、正しく補給する

疲労回復の充電とは、「とりあえず栄養補給」ではありません。
自分が日々どんなものを食べ、どんな環境にいるのか。
それによって“今、何が不足しているのか”を見極めることが先決です。

・甘いものがやたら欲しくなる人 → ビタミンB群やマグネシウム不足の可能性
・朝起きられない人 → 鉄やビタミンDが足りないことも
・イライラしやすい人 → カルシウムやオメガ3が効くかも

つまり、カラダの声を聞いて“足りないもの”だけを選び、少量でも質の良い形で補給する
これが“充電”の本質なのです。


最後に:充電のゴールは「ホルモンの切り替え力」

ホルモンの状態は、心身の「今のモード」を決めるリモコンのようなもの。
「頑張る」と「ゆるめる」を自在に切り替えられることが、真の充電状態といえるでしょう。

●やる気が出るけど、夜はぐっすり
●集中できるけど、食事も楽しめる
●パフォーマンスが高く、ストレスは低い

そんな状態こそ、三段階メソッドの完成形です。


まとめ:疲労回復は「順番」がすべて

疲れを感じたら──
「とりあえず寝る」「とりあえず栄養補給」は、もう卒業しましょう。

出す → 休む → 充電する

この順番を守るだけで、あなたの疲労回復力は確実に変わります。
そして、充電されたあなたの心と体は、次の挑戦に向けてしっかりとスタンバイできるようになるはずです。