感動「健康教室づくりの極意」を読んで

快眠コーチの角谷リョウです。

先日パーソル総研主催の「イントラクショナルデザイン研修」でお会いした保健師さんで(一社)日本開業保健師理事でもある水越真代が本を出していると言っていたので買って今朝読みました。

三恵社
本を読んだ結論としては・・・

健康系研修をするなら必ず読むべき本

「極意」ってタイトルはすごいハードル上げてるけど大丈夫かな?と心配しながら読んだのですが、内容はめちゃめちゃすごいです、特に参考になった点は書きますが実際に本を購入しないと研修の改善には使えないのでぜひ購入してください(僕は付き合いがあるからといって勧めるタイプではありません)

ただ1つ注意点は「本自体は読みにくい(初級者には理解しにくい)」「若いYouTubeなどで勉強する人には文字と文章が多く理解しにくい」

ので少しベテランの本を読む習慣のある人向けだと思います

「健康教育」から「健康学習」へ

根底にあるのはこの考え方で僕も全く同感です。

健康知識を伝達することを中心としたやり方ではなく「学習支援型」が行動変容を促すと思うのです。

今は退会しましたが、僕も数年「健康学習学会」に入っており「健康学習」にはおおいに賛同です!

本のベースは健康学習の提唱者である石川雄一先生の考え方がかなり反映されています

健康研修にインストラクショナルデザイン!

そもそも水越さんとはインストラクショナルデザイン研修でお会いしたので当たり前と言えば当たり前ですが・・・IRの要素がめちゃめちゃ入っています。

IRは考え方は理解できても実際に採用するのは難しいのですが・・・この本は実際にIRを使った事例や研修作成シートが満載です。しかもかなり効果が出るように設計されていると感じました(なんか上からですみません)

このIR部分の実例だけでも本の価格の倍以上の価値があると感じました。

ファシリテーションを実際にかなり使ってるのが伝わってきます

僕も研修は基本ファシリテーションを活用します。そのまま使っていませんが「アクションラーニング」の要素もかなり取り入れています。

ファシリテーションは「講師」とかなり対局にある感じで講師を長くやっていると習得が難しいスキルです

そもそも講師になる人は「教える」「注目される」「自分が中心」ことが好きな人が多いのでファシリテーションのように「支援」「受講者主体」な流れは性に合わないと感じるのです

とにかく「ふりかえりシート」が超素晴らしい

個人的に一番良かったのが振り返りシートです。

僕も研修やセミナーの際は受講者に「ふりかえりシート」や「アクションプラン」を立ててもらっているのですが・・僕の作ったやつよりいいなと思いました

また研修が終わった後の採点&振り返りシートはめちゃめちゃいいです。

僕もセミナーや研修ごとに振り返りをして改善しているのですが・・・かなり甘かったです。

このシートで毎回振り返れば1回でかなり改善できそうです。

最近は僕らの活動も講師やファシリテーターが増えてきたので必ずこのレベルで振り返りができるようにしようと思いました!

水越さん素晴らしい本をありがとうございました!