眠れぬ国ニッポン〜「睡眠後進国」という称号を誇りに思う睡眠研究先進国

皆さん、こんにちは。今日は「睡眠」について考えてみましょう。いやいや、考えるためには頭が冴えていなければならないのに、日本人の多くはその前提を満たせていないという、なんとも皮肉な状況にあるわけですがね。
世界一悪い睡眠環境、それが日本の現実
日本は睡眠環境が世界一悪いんです。これは自慢でも何でもありません。マジで深刻な問題なんですわ。
調査によると、日本人の睡眠不調の割合が世界一多い国であることが判明しています。グラフを見れば一目瞭然、日本人のおよそ80%が睡眠不調になっているという恐ろしい現実。中国人、台湾人、スペイン人、アメリカ人、南アフリカ人と比べても、ダントツのトップです。まるで「睡眠障害先進国」であるかのような数字ですわ。あかんやろ、これ。
「一億総活躍」とか言いながら、みんな睡眠不足でフラフラなんて、笑えるブラックジョークやないですか。国会議員の先生方も居眠りばかりしていますしね。彼らだけは仕事中にちゃんと睡眠をとっているようで、ある意味お見事です。
なぜ日本人は眠れないのか?三つのポイント
1. 日本の家庭の夜の標準の明るさが高すぎる
実は、日本では家庭以外でも夜の照明が明るく、その傾向は改善されていません。海外に比べると40%程度も明るいんです。「明るい国、日本」というのは経済だけでなく照明の話だったとは。これでは誰も眠れませんわな。
コンビニの照明が深夜に妙に明るいのも、日本の夜の照明を少し暗くしたらどうですと元々提案した人が睡眠不足で計算を間違えたからかもしれません。「照明を20%暗くして」が「20%明るくして」になったとしても、不思議やないですよ。
2. 日本人の多くが不安遺伝子を持っている
これマジな話なんですけど、日本人は「S型」という遺伝子で、精神が不安傾向になる遺伝子を持っている割合が高いんです。セロトニン・トランスポーターの不調を引き起こすこの遺伝子、世界的にはダントツですわ。
「不安な国民性」と言われますが、それには生物学的な根拠があったというわけです。まぁでも、この遺伝子のおかげで繊細な文化や「おもてなし」の精神が育まれたとも言えますので、一概に悪いとは言えませんけどね。不安で眠れなくても、お客様には最高のサービスを提供する日本人、ある意味すごいやん。
3. 日本人の夜の悩みや習慣が不眠を持続させる
夜に不安や悩みが増幅することで、睡眠不調になる可能性が高まります。日本人は基本的に日本の家庭の夜照明の明るさのレベルですから、睡眠不調の原因のひとつとなっているわけですな。
「明日の会議でミスったらどうしよう」「あの上司からのメール、なんか怒ってる?」という不安が、暗くならない部屋の中でぐるぐると回り続ける。これはもう現代日本人の夜の風景と言っても過言ではないでしょう。
睡眠不調がもたらす経済損失は巨大
睡眠不調による経済損失も世界一大きいといわれています。実は、日本では普通に蔓延している睡眠不調によって億単位の経済損失が発生しているんですわ。
こう考えると、「働き方改革」の前に「寝方改革」が必要だったのかもしれません。生産性向上のために残業を減らすより先に、質の良い睡眠をとれる環境を整えるべきだったんちゃいますか?
「睡眠バカにしてる場合ちゃうで!」と関西のおばちゃんが言いそうなほど、深刻な問題なんです。
アンチテーゼ:睡眠不調は日本の強みである
ここで逆説的な視点を提示してみましょう。睡眠不調が日本の「強み」だという考え方です。
不眠症の国民が集まれば、24時間社会が自然に形成されます。深夜営業のコンビニ、深夜アニメ、終電後のカラオケ、朝までの居酒屋…これらはすべて、眠れない国民があってこその文化ですやん。
また、不安遺伝子が多いからこそ、細部へのこだわりや完璧主義、リスク回避型の意思決定など、日本企業の特性が形成されたとも言えます。「寝てまへんでしたから、この設計図の0.01mmの誤差を発見できました」みたいな。素晴らしい!(いや、寝ろよ)
つまり、日本の経済成長は睡眠を犠牲にしたことで達成されたという皮肉な結論にたどり着くわけです。「睡眠負債」を積み重ねて築いた経済大国、それが日本の正体かもしれません。
睡眠改善への道:ほんまに変われるんか?
では、この状況を改善するためにはどうすればいいのか?
- 照明を暗くする: 家庭の夜の照明を海外基準に合わせて40%暗くしましょう。「え、暗すぎて本読めへんやん!」と思うかもしれませんが、それが正常なんです。
- デジタルデトックス: 就寝前のスマホやPC使用を控える。「でも深夜に上司からのLINEに返信せなあかんねん」という方、それこそが問題なんですよ。
- 不安と上手に付き合う: 遺伝子は変えられなくても、不安との付き合い方は変えられます。「まぁ、ええやん。人生何とかなるって」くらいの関西人的達観を身につけましょう。
結論:眠らない文明から眠る文明へ
結局のところ、現代のビジネスパーソンにとって「快眠」が切実な理由は明らかです。睡眠不調は単なる個人の問題ではなく、日本社会全体の問題であり、経済問題でもあるわけです。
でも最後に一つだけ言わせてください。日本人の80%が睡眠不調と言われていますが、それは裏を返せば、みんな同じ問題を抱えているということ。つまり、「寝られへんのはワイだけやない」と思えば、少しは気が楽になるかもしれませんな。
さあ、今夜はいつもより早く寝ましょう。「明日からは早く寝る」なんて言わずに、今日から実践しませんか?でも、このブログ読んでる時間があったら、その分だけ寝る時間が減るんですけどね。まあ、そこは気にせんといてください。「睡眠のために睡眠の話を読む時間を削る」という究極のパラドックスを楽しみましょう。
おやすみなさい。いや、「おやすみやで〜」。